「自分で散骨をする為の旅」散骨を実際に行った体験談第三話 「水平線に沈む夕日」をご紹介いたします。散骨(自然葬)や手元供養・お墓・供養など納骨について考える散骨コラムです。

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散骨 編その3

散骨の旅 体験談 第三話 「水平線に沈む夕陽」

ジャンル:コラム>散骨/最終更新日:2018.09.14


散骨の旅 体験談 第三話 「水平線に沈む夕陽」 夕焼けの水平線
散骨 地点は九州を望める江田島の西側とだいたい決めていましたが、親父が青春を駆け抜けた島を理解したくて、一通りの観光コースを運転手さんに お願いしました。
海上ロッジやサイクリングロード、パノラマ展望台に乗馬クラブ オリーブ園、桜アーケード、シーサイド温泉、サンビーチなど 一見、観光に力を入れている普通の島の様でしたが、歴史資料館に 入ると一変、この島が日本海軍の重要な軍事拠点のひとつだったことが分かります。
何百人、何千人もの若者達がこの島から片道の燃料で飛び立ち、現在の繁栄を 築いてくれた礎となったことに、頭が下がりました。
山に登り海軍兵学校や島々を見渡しながら一服し、このあと九州を望める西の岬へ 向かいます。

西の岬の海岸は岩場が多くタクシーを置いてしばらく 歩くこととなりました。
この暑い季節に、革靴に背広で来た事を後悔しましたが時既に遅しで、 足はつりふくらはぎはパンパン、背中は汗でびっしょりです。
季節と服装には要注意です。

なんとか、ひと気のない絶好の場所を見つけ、花束と遺灰を投下しましたが 遺灰は直ぐに沈んでしまい、花束は浮いてじわりじわりと海岸から離れて行きます。
どっちに向かって手を合わせて良いのか随分戸惑いました。
気の済むまでお別れしたい方は、遺灰と花束を軽くくっつけておいた方が 長くお祈りできそうですね。
そのあと水平線に沈む夕陽をしばらく眺め、旅の宿へと向かいます。

次回第四話は「星を眺めながら」
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